名寄の土
名寄の土。
その大きな特徴は、粘りがあることです。
農業用暗渠排水用の素焼き土管だけではなく、窯業において、土の粘りは大変重要なもので、焼きあがった商品の肉厚が薄くても、衝撃や加重に強い製品が可能になるからです。
当社が使用している、名寄の土の粘度試験を行いました。その結果、主な数値として、中砂分が約1パーセント、細砂分が約2パーセント、シルト分が約17パーセント、粘度分が約80パーセントというものでした。
土の細かさの検査は、2ミリふるい通過質量が100パーセント、425マイクロメートルふるい通過質量が99.6パーセント、75マイクロメートルふるい通過質量96.8パーセントという数値が検出され、とても細かく、くわえて、粘度が高いことが示されました。
素材が薄い製品、とりわけ、農業用暗渠排水用素焼き土管の場合、より速い水はけを期待することができます。
当社の素焼き土管は、この恵まれた素質の土を使い、品質の高い素焼き土管を製造しています。
また、薄く、強い焼き上がりになる名寄の土は、陶芸においても力を発揮し、多くの陶芸家に愛用されています。
さらに、札幌ドームや神宮球場、横浜スタジアムでも使用されています。